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2007年07月24日

CSRがブームにならない理由

CSR。
Corporate Social Responsibility。
コーポレートソーシャルレスポンシビリティ。

 日本語では「企業の社会的責任」と略されるCSR。コンプライアンス、リスクマネジメント、内部統制などを含んだ、持続可能な社会構築のために、企業等の団体が、その成果を求めるあまりに社会に悪影響を与えないための活動のことです。
 が、この言葉はあまりテレビ等には出てきません。「コンプライアンスの遵守」「リスクマネジメントの徹底」という形でしか話されません。たとえばもっとCSRという語が出てきても良かった事象に、雪印の事件があったり、最近ではミートホープ社の件があるのですが、「説明責任」という表現に留まっていました。
 特にこのミートホープ社の場合、どちらかといえば有名ではない企業で、有名企業中心のCSR活動から、すべての企業への浸透になるいい機会だったはずです。なのに、それが強烈に押し出されなかったのは、なぜ?について考えてみました。

 CSRの活動において、利害関係者(ステークホルダー)への説明責任が重要、とはよく言われることです。その文句を見て、ふと思ったのですが、CSR推進がなされる場合の、利益を得る人、害を受けるのは、どのような勢力なのでしょうか。害を受けるのは、最近の中国問題に関連しての100円SHOP関係ですかね。100円SHOPの商品などは安価に提供するために輸入モノが多いはずです。その中で、自分のところは問題が発覚していないから大丈夫、ではなく、CSR的なものが広まっている昨今においては、自主検査して、その安全性を確認せねばならず、それによる費用がかなりかかるはずです。
 では、CSRを推進することで利益を得るのは?と考えてみますと、法律関係の人々であったり、市民(消費者)だと思うんです。でも、それらが、大声で発するようなものではCSRではないんですよね。

 企業にとって、CSRとは?で考えていくと「当たり前のこと」なんですよね。規模は違えど、CSRは家庭のしつけが企業レベルになった程度です。ハーズバーグの言う「衛生要因」なんだと思うんです。CSRって、間違えて企業の社会貢献って考えている人がけっこういますが、社会に対する責任を果たすというものなので、「動機付け要因」よりも「衛生要因」、つまりはあれば不満にはならないが、整っても満足にはならない、ということです。


 ECOのようなブームにならなかった理由を簡単に考え記してみました。まぁ、けっこう長い文章になりましたが。また、各部分についてもうすこし細かく書く機会があれば、書きます。


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Posted by チャーリー at 12:59│Comments(0)企業マネジメント
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